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【イベント】アプレビュート「五姉妹モデル発掘オーディション 〜妹たちを探して〜」プロローグを公開

  • 執筆者の写真: 株式会社アセティア
    株式会社アセティア
  • 9月21日
  • 読了時間: 4分


ロリータモデル募集
「〜妹たちを探して〜」のプロローグが公開されました

■ ブランドストーリー

ゴシック&ロリータの要素を取り入れた晴雨兼用傘ブランド「Apleberute(アプレビュート)」の新企画『五姉妹モデル発掘オーディション〜妹たちを探して〜』が、2025年9月22日より開催されます。


本企画は、ブランド側でもともと考案されていたストーリーをもとに、世界観を拡張して体験没入型の新しいエンターテインメントとして立ち上げられました。参加者全員がブランドの物語世界に入り込み、キャラクターになりきって楽しみながらブランドストーリーを共創することを目的としています


■ プロローグ

雨に祝福された小さな国では、雨音が優しい調べのように響き渡る。


年中降り続く穏やかな雨は、人々の心を潤し、村全体を柔らかな不思議な光で包み込む。


雫が地面を叩くリズムが、静かな調べを奏で、遠くの森から微かな霧の香りが運ばれてくる。


その村の外れに、私たち五姉妹の小さな小屋があった。


私たちの住処は淡い青の屋根の小さな石造りの家。家のなかにはガラス瓶やノートが整然と置かれ、木の机の表面に雨の反射光が揺らめく。


机の上には、アプレビュートの小さな蕾が静かに佇んでいた。その蕾から漂う、優しい青い光と微かな甘い香りが、部屋を満たす。


アプレビュートは、この国にしか生えない神秘的な植物で強力な魔力を秘めている。私たち姉妹はこの研究を長年続けている。アプレビュートの花には、理を曖昧にする力が秘められていると言われていた。


その雫は、傷を癒す不思議な効果を持っていると言われているが、その力の根幹はまだ未知の領域にあった。


そして、あの日、実験の最終段階——。数年間、毎日、月の光をたっぷりと浴びせ、蕾の成長を丁寧に見守ってきたアプレビュートが、ついにふくらみ、その花を咲かせようとしていた。


外では雨が静かに降り続き、小屋の窓ガラスを優しい雫が撫でるように滑り落ちる。姉妹たちは皆、穏やかな興奮に包まれて集まっていた。


試薬の入った瓶を振る音、ノートにペンを走らせるかすかな擦れ、蕾の香りが濃くなる気配——すべてが、期待に満ちた空気を生む。そんな妹たちの姿に優しい気持ちが胸を満たす。


実験がはじまった。静かに降る雨雲の合間から月の光が降り注ぐと、優しい青い光とともに花弁がゆっくりと広がり始めた。


(……なんて美しい。)


思わず、息を呑む。


皆の顔に穏やかな喜びの色が浮かぶ。


だが、アプレビュートの少し様子がおかしい。光が徐々に輝度を増し、花の香りがくらくらとする蜜のような甘さを放つ。部屋の空気が震え、境界がわずかに歪む感覚が肌を這う。ガラス瓶の微かな振動、雨音の響き、そして聞きなれない音——セカイが変容する予兆を告げていた。


「みんな、離れて!!」


私は振り返って叫んだが、遅かった。強烈な青い光が私たちを直撃し、妹たちの気配が霧のように薄れていく——。


本好きのあの子の姿がそよ風のように消えゆき、夢見がちのあの子が幻のように霞む。いつも一生懸命なあの子の姿は光とともに薄らぎ、泣き虫のあの子は雫のように溶けてしまった。


痛みはなかった。ただ、私を構成していた存在が優しく曖昧になる感覚だけ。


アプレビュートの花が持つ力は、セカイの境界すらも曖昧にして私たちを散り散りにした。ぼんやりとした意識のさなかで耳元にあの子たちの声がかすかに響く。


目覚めた時、私はこの世界に一人佇んでいた。手には一本の傘が握られていた。その温もりが、唯一の絆のように感じられる。妹たちはその存在を欠片に変えて、どこかへ散ってしまった。


私は立ち上がり、歩き始める。この旅の先であの子たちにきっと会える。そう信じて。


「リリ、ベル、リュー、テーレ……!

あなたたちの声を聞かせて! 必ず、探しに行くわ!!」


本プロローグは運営キャラクターのXにて公開されています。


■ モデルオーディション募集概要

9月22日〜10月31日まで募集

詳しくはブランド公式サイトの「モデル募集」情報をご覧ください。

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